胎盤のことをプラセンタといいます。 プラセンタ療法とは、胎盤より抽出された有効成分を内服や注射、または皮膚に塗布していろいろな疾患の治療に使う治療法です。
胎盤は、1個の受精卵からおよそ10ヶ月で60〜70兆個まで細胞を増殖させ、胎児を形成する臓器です。胎盤は、胎児細胞が増殖する過程で、様々な細胞増殖因子やサイトカインを合成し分泌しています。
従って、胎児細胞の成長に必要な細胞増殖因子やサイトカインは胎盤においてのみ全種同定することが出来ます。その他、胎盤の中には、様々な有効成分、栄養成分、活性物質が含まれており、胎盤の薬効は古くか ら注目されていました。
とりわけ滋養強壮薬、若返りの薬として珍重されており、古くはクレオパトラ、マリー・アントワネットも好んで飲用していたと言われております。また中国でも不老長寿の薬、滋養強壮薬として古くから珍重されており、古き医学書にも紹介され、多数の漢方薬に配合されてきました。
また、動物たちが、出産後胎盤を食べてしまうのは栄養に満ちた胎盤を食べて出産後 の体力回復に役立てているのだと言われています。
胎盤の中に含まれている有効成分
具体的には、胎盤の中には、下記のような有効成分が含まれていることが分かっています。
タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミン、アミノ酸、様々な酵素、 各種成長因子(肝細胞増殖因子、神経細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子、線維芽細胞増殖因子、コロニー形成刺激因子、インシュリン様成長因子、インターロイキンなど)
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