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赤あざ、赤ら顔、血管拡張症とは? |
赤あざは、皮膚の血管が異常に拡がったり、増えたりしてできる「あざ」です。 皮膚表面に同じように拡がるものは 「 単純性血管腫」とよばれるものが多く、自然に消えるものもあれば、長い経過で少しずつ盛りあがるものもあります。顔の半分が赤アザになるものにはスタージウエーバー症候群と呼ばれるものがあります。また、生まれてからすぐに盛りあがるものには「いちご状血管腫」と呼ばれるものが多く、以前は様子をみていれば自然に小さくなるとして治療されないこともありました。しかしいくら退縮するとはいってもその後に弛んだ皮膚が後遺症として残る症例も少なくありません。そのため 現在では早期からのレーザー治療が有効とされています。
あから顔の原因の一つに「毛細血管拡張症」があります。肌の表面にある血管が拡がっている状態です。年齢や紫外線と様々な原因で、より目立ってくると言われています。
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治療は? |
治療には、色素レーザーが中心になります。“赤あざ”や“あから顔”は肌の血管を流れる血が 透けて見えている状態ですので 色素レーザーで血 管をふさいで、目立たなくしていきます。
まずは血 流や血管の太さ・深さなど症状をチェックして、レー ザー治療に適しているかどうかを診断します。
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VBeams2 |
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健康保険が適用されますか? |
色素レーザー(Vビーム)の治療は健康保険の適用を受けています。当クリニックでは赤あざ(血管腫)・赤ら顔(毛細血管拡張症)のレーザー治療を保険診療でおこなっています(保険診療の対象疾患は、単純性血管腫・苺状血管腫・毛細血管拡張症です)。上記の疾患は3ヶ月に1回の保険による治療が認められており、費用は治療する赤あざの面積によって異なります。
参考: 保険治療費のめやす (色素レーザー)
面積 |
自己負担3割 |
〜10cm2 |
6,510円 |
〜20cm2 |
8,010円 |
〜40cm2 |
11,010円 |
〜70cm2 |
15,510円 |
〜100cm2 |
20,010円 |
〜150cm2 |
27,510円 |
〜180cm2 |
32,010円 |
180cm2〜 |
32,010円 |
:3歳未満は(3割負担 6,000円)加算
◆実際に窓口でお支払いただく金額は、保険種別によ3割~0割になります。
◆上記費用の他に初診料・再診料・処方箋料等の基本診療料が別途必要となります。
◆助成医療制度(乳児医療・母子医療・障害者医療・老人医療・生活保護)の対象となっています。
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何歳から治療をうけることができますか? |
生まれてからすぐに受けられます。 レーザー治療は皮膚が薄い乳児期より始める方が効果的であると言われています。また、照射回数も少なく済みます。また、高齢者でも問題はありません。年齢に関係なく安全に治療ができます。
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痛みはありますか? |
ゴムで弾かれる程度の痛みはありますが クリーム麻酔を行いますので痛みは軽度です。 |
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レーザー後の状態は? |
色素レーザーを照射すると一時的な内出血による治療部位の色調の増強がみられますが、7-14日程度でもとの色調に戻ります。それから徐々に治療部位の色調改善があらわれます。症例によっても異なりますが、効果が得られるまでには数回の治療が必要となります。
レーザーに対する反応が強い場合は一時的に薄い痂皮(かさぶた)を形成する場合もあります。このような場合は必要に応じて薬剤を処方しますので指示通り使用してください。
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